吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
額に入れた連獅子、のし飾り、籠と花、朝日に鶏の布軸など、和会(なごむかい)の手づくり作品コーナー。
自然の風景を再現しながら松などを自分で仕立て、飾って楽しむのが盆栽。すがた形をめでる盆栽コーナー。
横額「無料壽」、立て額「此中有真意」など、力作がならぶ女性書道コーナー。
季節の花を使ったいけばなコーナー。
吉浦文化団体連絡協議会と吉浦まちづくりセンター主催による「ウオーキング」が、年3回行われます。吉浦東本町からクレイトンベイホテル近くの築地町二川公園まで(画像)や、落走・呉ポートピアなど。ことし春のウオーキングは、新型コロナウイルス感染の拡大防止で、中止になりました。
二川公園往復8キロのジョギングでは、国道31号線の上にある吉浦横断歩道橋を渡り、神賀川のそばを歩きました。
高さ30メートルの二本の煙突があるクレトイシ工場のそばを歩くウオーキング参加者。
ウオーキングコースは、平坦な道ばかりではありません。歩道橋の階段あり、車道と歩道の区分けのない道あり、坂道あり、平坦な道あり、細い道、広い道、曲がり道など、歩けば色んなものが目にうつり、面白くなります。
出発まえには、吉浦まちづくりセンターの柱に貼られた手書き地図で、ウオーキングコースの説明がありました。
ウオーキングをするにあたって、手足、体のウオーミングアップ体操をしました。
平成30年の7月、西日本豪雨で鉢巻山連山の一カ所に、土石流が発生。いまも生々しい爪痕がある。
鉢巻山の頂上にある基本測量の白木と、コンクリートに刻まれている三角点。
山頂には、手書きで標高だの山の名前だのが、松の大木に掲げてあった。
NHKの電波塔が、三角点から100mくらい離れたところに建っている。
倒木が、登山道をふさいでいた。
岩がゴロンと通り道に転がり出ていた。
「保健保安林」という表示板が途中にたててあった。地形図には、「呉市荘山田村」という文字がかろうじて読める。
新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕は延期中ですが、カープ電車は11月下旬まで、沿線で見ることが楽しみですね。
車体には、広島カープ選手の写真や「がんばれカープ」などの応援メッセージがくっきり描かれています。見ていると、何か、ウキウキしてきますよね。
運転台前面には、今年のキャッチフレーズ「たった今 このAKAの子 舞いたった」のロゴを使ったシール式ヘッドマークがついていました。
これまで毎年デザインを替えたカープ・ラッピング電車が吉浦駅にきました。赤と白の交互の4両編成の電車もよかったなあ。
数年前のカープ電車。吉浦駅でカープ電車と遭遇できた時は、感動しました。
吉浦宮花町の宮花川そばに、「大本山 薬師寺派 慈光院」があります。大木を平板にして大書した看板。つい見とれて佇みました。(吉浦宮花町で)
お寺の人に聞くと、昭和60年代に創建され、薬師如来がいらっしゃるそうな。「8のつく日にはお経をあげているから、どうぞ」と自由参拝ができることを知りました。広い駐車場も備わっていました。後ろのビルは、14階建ての自衛隊宿舎(吉浦宮花町で)
庭には、子安地蔵尊が立っていました。宮花川のそばにある小径に向いており、道ゆく人をやさしく包み込むふくよかなご尊顔が印象的です。
吉浦トンネルの出入り口すぐの国道31号線沿いにある慈光院の白梅の古木は、春先になると、見事な花を咲かせます。
上城公園の入り口から見た桜花
吉浦には、細道、坂道、曲がり道が網の目のようにはりめぐらされています。地元の人なら、いつも行き交う何の不思議もない小道ですが、よそから訪れる人には、なかなか覚えにくい道がいくつもあります。
山の手あたりの吉浦松葉町の路地を、歩いてみました。おや、こんなところに、共同井戸のようなものがある、と珍しいものに出くわすのも、散策の楽しさですね。道しるべのような井戸です。小さい子が、落っこちないように、頑丈な鉄製の柵がしてありました。
反対側に回ってみました。周囲はしっかりした石組み。上にも、重いコンクリートの蓋で固定してありました。遠い昔の水利用が偲ばれます。(吉浦松葉町で)
昭和レトロを感じさせてくれるところが楽しい。古い、古い、年代ものの看板や建物は、郷愁を誘いますよね。
内部からカーテンがかけられ閉店した佇まい。いつかまた何かのお店が新装オープンすることが楽しみです。
薬局の大看板はあってもこの薬局はもうありません。クリーニングの看板もありますが、閉店しました。
呉市立吉浦小学校の正門に、桜が満開になりました。校庭には、大木の桜も咲きました。でも、3月2日から、新型コロナウイルスの感染防止のため23日まで休校。そして春休み・・・桜咲けども、児童の声は聞こえてきません。ウキウキする春なのに、さみしい、むなしい。正門の桜が、4月の児童の登校を待ちかねているようです。
吉浦小学校の北面には、二宮尊徳の石像があります。歩きスマホは危険という現代ですが、歩き読書ができたかつての時代っていうのは、のどかだったのですね。勉学に勤しむお手本としての二宮尊徳像は、新型コロナウイルスで右往左往する世相を、どう感じるのでしょうか。
茶臼山の東の麓を源とする吉浦の寺山川。吉浦集会所の近くでは、気持ちのよい石畳みの川床を楽しむことができます。流れにそって小道をゆけば、春から初夏は、ニオイバンマツリやカンナなどの花を愛でることもできます。秋になれば、この位置から、柿の鈴なりを目にすることができます。(県道278号 焼山吉浦線の道路からの眺め)
寺山川が見渡せる民家のそばに咲く鮮やかなゼラニウム。自治会の手によって、毎月、川掃除があり、環境美化が保たれています。
上流には、「土石流(危険)渓流」の白い表示板が立ててありました。<危険>という文字は風化していますが、近づいてよくよく見ると、判読できました。大雨の時は土石流が発生する恐れがある、なあんて怖い文面が印象に残りました。
ずーと上流に行くと、坂道に沿って寺山川が流れています。井戸があったり、瀬戸内海や江田島も見えました。
有料道路クレアラインの高架の下には、「砂防指定地 寺山川」の表示板がありました。等高線と付近の道路や路地が書き込んであります。クレアラインが横に太く茶色で書いてあるから、大体の位置関係がわかります。こういう表示板の絵ときをするのも、散歩の楽しみです。
源流に近い寺山川の砂防堰堤には、かなり風化した「砂防指定地」の表示板が掲げられていました。砂防ダムに立ち入ったり、貯水池で遊ばないで、と書いてあるのが読めました。
吉浦集会所の入り口から見た石畳の寺山川。ゼニアオイの花が、安らぎを与えてくれます。
呉市制百周年記念事業「吉浦」を称える歌募集で最優秀作品になった清水公男さんの「吉浦の言い伝え」。この文書は、吉浦まちづくりセンターで行われた成人式や老人会で配布されたことがある。
「昔むかしのその昔 いと住みやすき吉浦と和歌に詠まれたふるさとの 昔を語る言い伝え」ではじまり、「お菊のガンギ潮見の穴 むかし話に花が咲く 語り継ごうよ何時までも われらが町の言い伝え」で終わる。
吉浦八幡神社のカニ祭りには、さまざまなおみこしが繰り出ます。その中で、ちょっと変わったのが、この神龍みこしです。金のウロコでおおわれた龍は、それはそれは大きな龍で、とぐろを巻いています。あけた口には、宝珠をくわえていて、時々「ゴー」というすさまじい音とともに、白い息を吐き出します。圧巻な絵巻の連続。町内を練り歩き、吉浦本町のアーケードをくぐり抜け、石の大鳥居をくぐり、神社にやってきます。さあ、この秋も、神龍保存会(5区自治会)の神龍みこしを観るのが楽しみ。(吉浦西城町で)
神社本殿に駆け上がって白煙を吐く神龍みこし
吉浦の11カ所の自治会のだんじりやおみこし、笛鉦太鼓など出し物が、神社の103段の石段を上がったり(宮上がり)、下がっていく(宮下がり)順番と大まかな時間は、一覧表になって示されます。宮下がりでは、神社の神輿が、お旅所に向かうために、宮下がりをすることが、一覧表で分かります。
大正11年の祭りの申し合わせ(誓約書)。当時は、自治会といわず、分団と呼称していたことが分かります。分団は、友、松葉、西、松、箱、中正、龍、東、岩西があったんですね。
白い柱のように見えるが、これは1894~1895年の日清戦争の時のめずらしい砲弾。吉浦八幡神社の境内に献納されている。「明治廿七八年之役依清国威圧海衛戦沈之際収容タル砲艦十尹前装砲榴弾紀念之為俸置ス 明治廿九年(1896年)八月」と刻まれている。
献納されてからの最初の砲弾は、年月を経るほどに風化し、錆びて、文字が判読できなくなった。台座には鉄サビが沁み込み、幾星霜の歴史を物語っていた。
吉浦八幡神社の手水舎。銅板で葺いた屋根、四方転びの檜の太い柱。どっしりとした何とも気持ちのよい手水舎であると感じた。
境内の一角には、鎮座地、御祭神、由緒、祭日が記されている。
さらに八幡神社の奥の境内には、摂末社が六社(厳島神社、金比羅社、荒神社、大歳神社、東浜神社、角丸神社)ある。これら六社は、明治時代より呉市を軍港として開くにあたり、国策により、各地区に存在していた神社を、すべて境内地に移転されたものである。
町民が正しい情報を共有するために、吉浦ではスピーカーによる広報や、自治会の回覧板、街角における掲示板など、さまざまな工夫を施しています。町内の広報紙「つばさ」もそのひとつ。「つばさ」は、毎月一回、吉浦まちづくりセンターで発行しています。パソコンやスマホからも、読むことができるようになっています。
吉浦の動向を知る上で、身近で頼りになる広報紙がいろいろ発行されています。たとえば、右から、吉浦地区青少年補導員連絡協議会発行の「よしうら」、吉浦地区社会福祉協議会発行の「吉浦社協だより」、吉浦地区交通安全推進協議会発行の「交通安全よしうら」。さらには、街づくりについての冊子「吉浦地区まちづくり計画書」というのもあります。
吉浦と焼山を結ぶ県道278号線の途中に、鍋土峠方面と鳴滝(なるたき)・烏帽子岩山方面の案内標識を目にすることができます。吉浦の観光名所のひとつ「鳴滝」の道標。
表示された道を行くと、「鳴滝」という立札があり、茂みの奥にゴツゴツした岩があり、その岩に水が流れ落ちる滝が見えました。吉浦の鳴滝(なるたき)です。
「ここは鳴滝 清らかに 鳴は滝の水」という白い文字の立て札が、道そばの近くにありました。杭には、「鳴滝」と記してあります。
鳴滝を眺めていると、気持ちよくなります。滝の水は、やがて吉浦大川に流れ込みます。
鳴滝に行く途中にある宝くじの普及宣伝事業として整備された案内板。「中国自然歩道」「烏帽子岩山ルート」と大書されたこの案内板に、鳴滝の写真と現在地の地図が記されています。
JR吉浦駅前から見た吉浦本町商店街の入り口。商店街にはアーケードがあり、車も人も自由に出入りしている。手前は国道31号線が左右に走る。
美容院や呉服店、クリニック、喫茶店、パン屋、肉屋、薬局、写真店、電気店、海産物店、信用金庫などが並ぶ。
人口が減少し、閉店廃業する店もある。かつては「マルショク」という大型スーパーもあったが、いまはその跡地が駐車場になっている。
吉浦の地酒「水龍」をつくっている醸造本舗。建物の上のほうに、「中野本店」という文字が読める。
地酒「水龍」の樽酒は、吉浦中町の恵比須神社まつりで,毎年無料で飲ませていただけます。木の香りがして、実に旨い。同じ町内に「水龍」醸造元の中野光次郎本店があり、看板としての酒樽がおいてありました。そのうえには、右から読む「水龍」の古い横看板。酒樽の左には、「模範清酒 中野光次郎本店」の古い縦看板。ここに佇むと、「杯を重ねて桃源にいたる 山は唄い月は舞う 酔うほどにうまし水龍の酒」と謡いたくなります。
酔うほどに飲み、語る楽しさ、それがお酒ですね。「水龍」酒蔵の水色の扉が、さわやかなお酒の色を感じさせてくれます。
ここも水龍の酒蔵。瓦と白壁づくりの酒蔵は、清潔感を感じます。
地元酒蔵でできた中野光次郎本店のうまい酒
地酒「水龍」の一升瓶
吉浦と焼山を結ぶ県道278号線の山ぎわに、ひときわ目立つクリーム色の巨大な長方体の建物。水道用のトンネル工事をおこなっている吉浦立坑なんですって。入り口の上には、「ただいま未来を建設中」と水色で書かれた大きな文字板が目につきます。
地下25m、長さ14キロを掘削し、トンネルを構築するとか。要するに、暮らしに欠かせない水道菅づくり。つまりは、命の水脈づくりといえますね。
道路ぎわで見ることができる水に関するタンク群。緑色のタンクは、原水槽と反応槽。
オレンジ色のタンクは、放流槽。
トンネルを掘った土は、ダンプカーで運びだします。通行注意の看板や、工事期間などの看板が、目につきます。
海田から吉浦東本町を中継し、二河峡町までの地下送水トンネルを行う主旨の広報。ダイナマイトの発破による音響があることを知らせるチラシを、町民に配布されたこともありました。
秋の体力測定教室が、吉浦まちづくりセンターであり、健康志向の参加者で賑った。
運動機能の測定は、①開眼片足立ち、②ファンクショナルリーチ、③タイムド アップ アンド ゴー、④握力、⑤10m歩行。このほかに、血圧、脈拍、体脂肪率、身長、体重、骨密度の測定をした(吉浦東本町で)
バランスよく立っていられる時間をはかる開眼片足立ち。腰に手をあて、1分間クリアできるかどうか。5段階評価で、点数が低いと、転びやすくなる、階段の上り下りでふらつく、溝や物をまたぐのがむつかしくなるそうな。
直立し、腕を肩の高さに上げた状態から、前方に手をできるだけ遠くに伸ばし、その長さをはかるファンクショナルリーチ。動的バランスや柔軟性が分かる。
会場に来た時と、すべての測定が終わり出て行く時に、血圧を測る。
超音波パルス反射法と超音波パルス透過法を併用した超音波骨量測定装置「ビーナス」で、骨幅の測定や、骨質までの反射距離を測定する。踵骨だけの音速を測定し微細な骨梁変化を捉えるすぐれものなのだそうな。こうしてわかった骨密度から、若年成人の平均値と比較してもらえ、また、同年齢の骨評価の平均値と比較してもらえた。
呉市保健所・健康増進課の西保険センターから、係員が出向し、すべての測定結果を見ながら、分かりやすい健康アドバイスがあった。
避難準備情報や避難勧告、避難指示など防災情報について、また、いざという時の心構えなど説明に聞き入る参加者。
フライパンの燃え立つ油の消火方法では、水をかけるのは絶対禁止。水をかけたら、火柱が一瞬にして強烈に拡がる怖さを、参加者は目の当たりにした。 フライパンに入れた油が燃えるのを、エアゾール式簡易消火具を使い、消火の威力・効果を理解した。
消火器の使い方の訓練。落ち着いて火元に消化器を持って近づき、消火の要領を体験した。
災害時を想定して、吉浦女性会が炊き出しに取り組んだ。梅入りと塩昆布入りのおにぎり、カマボコなどをパックに詰めたおにぎりセットを準備。みそ汁もつくり、参加者にふるまった。
参加者に配布されたマスク、保存食白飯、保存用ビスケット、災害備蓄用パン、アルカリイオン天然水、お茶、おにぎりセットと割り箸、避難場所と避難の仕方などの資料。
グランドには救急車と消防車3台が待機。防災の臨場感を高めた。