吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
吉浦には、細道、坂道、曲がり道が網の目のようにはりめぐらされています。地元の人なら、いつも行き交う何の不思議もない小道ですが、よそから訪れる人には、なかなか覚えにくい道がいくつもあります。
山の手あたりの吉浦松葉町の路地を、歩いてみました。おや、こんなところに、共同井戸のようなものがある、と珍しいものに出くわすのも、散策の楽しさですね。道しるべのような井戸です。小さい子が、落っこちないように、頑丈な鉄製の柵がしてありました。
反対側に回ってみました。周囲はしっかりした石組み。上にも、重いコンクリートの蓋で固定してありました。遠い昔の水利用が偲ばれます。(吉浦松葉町で)
1. 道の井戸