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吉浦ロマン

瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。

骨も墓も流れたあの日

   平成30年(2018年)の夏7月6日、思いもよらぬ西日本豪雨災害があり、呉市吉浦も、大変な災害に見舞われました。吉浦新出町を流れる神賀川は、土砂崩れがあり、死者もでました。がれきや泥を排除するボランティアの人や近隣の人たちがかけつけました。川には、墓石や人骨が流れ込みました。



  
神賀川の上流一帯には、市や寺の管理する墓苑があります。川に流れ出た「倶會一處(くえいっしょ)」と刻まれた文字の墓石をみました。(吉浦新出町で)


 
 神賀川の石組みの川底にとどまる石灯篭の笠。上流の川底のあちこちに、墓石や墓碑が流れていました。お骨も流されたことだでしょう。悲しい。



  大雨により、家の前に積みあがった泥と瓦礫(吉浦新出町)




 
泥流に埋まった軽自動車。後部ウインドーのガラスがなかった(吉浦新出町で)



 
巨大な岩石。どのようにしてここに流れ出てきたのだろう。どこにあった巨石なのだろう。ともかく、家をなぎ倒し、尊い人命も奪った雨の凄さが分かります。右側の瓦礫の中にも、大きな岩石がうずまっていました。2年たったいまでは、墓地は平地に、崩れた家は撤去されています。

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コメント

1. お骨はどこへ

天災は恨みようがありませんね。墓も、お骨も土砂災害で流れたなんて・・・。なみあむだぶつ。

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