吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
茶臼山の東の麓を源とする吉浦の寺山川。吉浦集会所の近くでは、気持ちのよい石畳みの川床を楽しむことができます。流れにそって小道をゆけば、春から初夏は、ニオイバンマツリやカンナなどの花を愛でることもできます。秋になれば、この位置から、柿の鈴なりを目にすることができます。(県道278号 焼山吉浦線の道路からの眺め)
寺山川が見渡せる民家のそばに咲く鮮やかなゼラニウム。自治会の手によって、毎月、川掃除があり、環境美化が保たれています。
上流には、「土石流(危険)渓流」の白い表示板が立ててありました。<危険>という文字は風化していますが、近づいてよくよく見ると、判読できました。大雨の時は土石流が発生する恐れがある、なあんて怖い文面が印象に残りました。
ずーと上流に行くと、坂道に沿って寺山川が流れています。井戸があったり、瀬戸内海や江田島も見えました。
有料道路クレアラインの高架の下には、「砂防指定地 寺山川」の表示板がありました。等高線と付近の道路や路地が書き込んであります。クレアラインが横に太く茶色で書いてあるから、大体の位置関係がわかります。こういう表示板の絵ときをするのも、散歩の楽しみです。
源流に近い寺山川の砂防堰堤には、かなり風化した「砂防指定地」の表示板が掲げられていました。砂防ダムに立ち入ったり、貯水池で遊ばないで、と書いてあるのが読めました。
吉浦集会所の入り口から見た石畳の寺山川。ゼニアオイの花が、安らぎを与えてくれます。
1. 山の手でも井戸があるとは