吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
プラットホームに佇んでいたら、時折見かけるカープ電車が、下りホームに入ってきました。とっさに撮影しました。ラッキー
5月28日以来、カープは首位独走中ですよね。このタイミングいい巡り会い! 高揚感が湧き出て、気持ちいい
カープを応援するJR西日本のカープラッピング電車は、毎年デザインが替わるから、カープ電車を見かけると、なんだかワクワクします
吉浦駅の構内には、このレール削正車のほかにも、すでに紹介したオーストリアの保線用車両マルチプル・タイ・タンパーもきたことがありました。いろんなスグレモノの作業車両がやってくるので、駅構内のレール置き場を覗くのは、楽しみです。
JR吉浦駅のローターリーに、おやっと思わせる愉しい看板が立ててあります。吉浦中学生による吉浦歓迎の看板です。以前にもこの場所にありましたが、製作者がだれなのか分かりませんでした。こんどは、吉浦tyy学校のキャラクターである「よし子さん」があり、中学校名もしっかり書いてあるので、ほほう、とうなずけます。吉浦八幡神社と街の文化行事「カニ祭り」をあしらって、「わがまち吉浦へようこそ」という歓迎の心がにじみでていました。
瀬戸内海の青色と、海岸線から見える波の白色をイメージした2両編成の観光列車「エトセトラ」が、10月3日から、呉線を往路運行することになりました。「エトセトラ」のロゴマークには、相当こだわりの意味合いがあるということです。吉浦駅を出て、尾道駅に向かう「エトセトラ」。
観光列車「エトセトラ」は、時間調整・離合のため、吉浦駅に停車します。だがしかし、ドアは開きません。往路は、広島駅を出発し、呉、安芸津、竹原、忠海、三原に止まり、終着の尾道まで。復路は、山陽本線で尾道を出発し、三原、西条、広島に止まり、宮島口駅まで。月金土日に一日一回運行するんですよね。
吉浦駅構内にさしかかる「エトセトラ」。
JR呉線の吉浦駅の側線には、珍しい車両が来ます。保線用の軌道モーターカー「JR西日本2065」もそのひとつ。保線用の資材や、機器工具類の運搬に使用するけん引式のディーゼルエンジンを搭載した作業用車です。旅行や通勤通学、商用など電車利用客を安全に運搬するには、縁の下の力持ちとも言うべきこの保線作業車の存在は欠かせません。いわば、命を守る保線車といえます。
道モータカ―のうしろには、採石運搬車が牽引されていました。
軌道モーターカーの前には、三連のレール運搬トロッコが接続されていました。
カーブに使うレール、直線に使うレール、ポイント切り替えに使うレール、補強に使う複合レールなど、さまざまなレールが吉浦駅構内に保管されていました。
JR呉線の吉浦駅に到着した電車「レッドウィング」。呉線は単線のため、駅で離合します。吉浦駅の上り線と下り線のプラットホームに到着した「レッドウィング」は、車体の長さは約20m、車体の幅は約3m。通勤、通学、商用、旅行、買い物、カープ観戦など、「レッドウィング」は便利な“足“。
窓口営業時間は、窓口のそばにリングで束ねてあり、「窓口営業時間」を一枚もらいました。
これまでに、色んなラッピング電車を吉浦駅で見かけました。この電車はNHK連続テレビ小説「マッサン」を紹介したラッピング電車。現在は、呉線を走るラッピング電車は、カープ電車だけです。
広島駅から三原駅まで呉線を走った観光列車「瀬戸内マリーンビュー」。もう運行はしていません。今秋10月からは、新観光列車「etSETOra(エトセトラ)」が、呉線の広島駅から尾道駅間の往路を2両編成で運行開始するそうな。楽しみ。
J R吉浦駅に、マルチプル・タイ・タンパー (Multiple Tie Tamper)というオーストリア製の重装備の珍しい車両がやってきました。鉄道の保線用機械の一種です。つまり、タンピング(砂利のつきつき固め)、レベリング(線路の高さの調整)、ライニング(線路の曲がりの修正)を一度に行う大型機械です。
オーストリアの線路工事用重機メーカーの「プラッサー&トイラー」は、英字で記してありました。
牽引されているレールの高低と直線のゆがみ具合を調査する検測車。
最後尾に連結してあるダンピング(砂利のつき固め)、バラスト・コンパクター(砂利の締め固め)を行う作業車。
ワンセットで連結のマルチプル・タイ・タンパーという先頭車両と、それに続く検測車と作業車
JR呉線の吉浦駅は、電車を走らすあの長いレールを使った珍しい建築作品であることが、プラットホームに立つと分かります。垂直な二本のレール柱を二カ所曲げて、屋根を支えています。レール作品の妙味が伝わってきますよね。これはもう、芸術遺産だなあ。
跨線橋を支える柱も、階段を支える柱も、すべてあの長~いレール。じっくりみるほどに、楽しくなってきます。
吉浦駅の跨線橋は、レールを使ってできているんですね。レール考古館ともいえるシロモノと思いました。
JR呉線の吉浦駅は、歴史の深みを感じさせるお宝駅といえます。
かつての時代には、軍需物資とか軍需工場とか、軍需産業っていう言葉や単語が、よく使われました。いまもその名称が、JR呉線の吉浦駅近くの踏切に残っています。「旧軍儒部踏切」。国道31号線からこの踏切を渡って行くと、海上自衛隊呉造修補給所貯油所があります。旧軍需部のゆえんです。
よくよくこの踏切の名称をみると、軍需の「需」の字が、「儒」になっています。こんな単語というか熟語は、世の中にはありません。どうしてこんなになったのか。珍名物踏切と思いました。
「非常の際は上のボタンをもどらなくなるまでつよく押して下さい」と踏切のそばに非常用ボタンが設置されています。その説明板には、「旧軍需部踏切」と記してありました。「儒」でなく、「需」でした。この使い方が正しい。
線路脇の大きな柱には、縦書きで、「旧軍需部踏切」と正しく書いてありました。
新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕は延期中ですが、カープ電車は11月下旬まで、沿線で見ることが楽しみですね。
車体には、広島カープ選手の写真や「がんばれカープ」などの応援メッセージがくっきり描かれています。見ていると、何か、ウキウキしてきますよね。
運転台前面には、今年のキャッチフレーズ「たった今 このAKAの子 舞いたった」のロゴを使ったシール式ヘッドマークがついていました。
これまで毎年デザインを替えたカープ・ラッピング電車が吉浦駅にきました。赤と白の交互の4両編成の電車もよかったなあ。
数年前のカープ電車。吉浦駅でカープ電車と遭遇できた時は、感動しました。