吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
備えあれば憂いなし。呉市吉浦では、毎年、この時期に防災訓練を開催しています。吉浦小学校の体育館に、ヘルメットをかぶった町の人や消防団員などが集い、新原呉市長の話を聞き、防災意識を高めました(吉浦中町で)
おにぎりの炊き出しを準備する吉浦女性会
写生大会。グラウンドに展示された消防車、救急車、パトカー、白バイを見て、防災の絵を描く児童や園児、幼児。
消化器を扱う訓練(左)。避難訓練、初期消火訓練のほかに応急救護訓練、搬送訓練がありました。右は、事前に配布された吉浦地区防災訓練のチラシ。
吉浦の自治会から、回覧板が回ってきました。その回覧板に、各家庭でしっかり読んで、保存してほしいという「地震・津波の避難の手引き」が添付されていました。時折この手引きを確認することが大切だと思いました。
避難の対処方法、避難場所など、手引きを見たらすぐわかるようになっており、家族で話し合うべき大切さを感じました。
吉浦の避難先は、まちづくりセンターと吉浦小学校と吉浦中学校の3カ所に指定されていますね。
呉市吉浦の自治会回覧板に添付して、「呉市津波ハザードマップ」が配布されました。南海トラフ巨大地震が発生することを想定した津波への警戒が、簡潔明瞭に理解できました。つまり、地震による津波襲来では、より遠くへではなく、より高い所へ避難することが大切なことを、ハザードマップ手にして、しみじみと感じました。
わが街吉浦の場合、吉浦中町の吉浦小学校の体育館と教室、また吉浦東本町の吉浦まちづくりセンターの3階以上が、「指定避難所」であり、津波災害の避難所として使用できることが分かります。そして、吉浦西城町の吉浦運動場は「広域避難場所」であり、津波災害時には一時的に避難する場所であることが分かりました。狩留賀町の吉浦中学校グラウンドと、吉浦小学校のグラウンドは「一時避難場所」だということなんですね。ま、家族とよ~くよく確認しておかなくてはと感じました。
洪水、高潮、津波などによる一時指定避難所があるのを知ってますか?吉浦では5カ所にその施設があります。吉浦まちづくりセンター、勝法寺、誓光寺、吉浦小学校、そしてここ吉浦集会所。標識をしっかり認識することが大切です。吉浦集会所では、指定避難所といっても、地震と津波では避難できません。土砂、高潮、洪水の時に受け入れてもらえる、ということです。標識には、指定避難所ということが、日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語で表記してあります。
駐車場が完備している県道278号線沿いにある二階建ての吉浦集会所。
海抜は17.3mなんですね。風水害時緊急避難所という赤い標識が、玄関横に貼ってあります。
集会所の広場には、藤棚があります。咲く季節になると、薄紫の藤の花が垂れ下がり、心がなごみます。
避難準備情報や避難勧告、避難指示など防災情報について、また、いざという時の心構えなど説明に聞き入る参加者。
フライパンの燃え立つ油の消火方法では、水をかけるのは絶対禁止。水をかけたら、火柱が一瞬にして強烈に拡がる怖さを、参加者は目の当たりにした。 フライパンに入れた油が燃えるのを、エアゾール式簡易消火具を使い、消火の威力・効果を理解した。
消火器の使い方の訓練。落ち着いて火元に消化器を持って近づき、消火の要領を体験した。
災害時を想定して、吉浦女性会が炊き出しに取り組んだ。梅入りと塩昆布入りのおにぎり、カマボコなどをパックに詰めたおにぎりセットを準備。みそ汁もつくり、参加者にふるまった。
参加者に配布されたマスク、保存食白飯、保存用ビスケット、災害備蓄用パン、アルカリイオン天然水、お茶、おにぎりセットと割り箸、避難場所と避難の仕方などの資料。
グランドには救急車と消防車3台が待機。防災の臨場感を高めた。