吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
呉市の吉浦松葉町に、観音堂があります。ちょっと入り込んだ個人のお庭にあるから、入りずらいようですけど、出入りや参詣は自由にできるのです。ベンチも置いてあり、腰かけて、心ゆくまでゆっくりできるところです。細道坂道まがり道を迷わず辿りつけば、松葉の十一面観音さまが迎えてくださいます。(吉浦松葉町で)
廣寂寺観音堂という墨書の立板。正式名称なんて知らない人が多いのではないでしょうか。「吉浦の昔ばなし集」に、観音堂の庭一面にドングリの実が落ちる頃、<どんぐり祭り>をしたという話がでてくるのは、この松葉の観音堂のことです。
旧暦9月17日には、提灯、ノボリ、日の丸が掲げられ、観音祭りが行われます。誓光寺のお坊様がみえてお経を唱え、お話が聞けます。
細道がふたまたに分岐する民家の石垣そばに、観音堂への目印があります。矢じるしの方向へ歩いていけば、ほどなく観音堂に着きます。
1. よしうらの観音様