吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
吉浦には、浄土真宗のお寺さんがあちこちにあります。その一つが、吉浦中町の大心寺。通りから拝見すると、正門の上には、な、なんと、いきなり白とブルーのツートンカラーの鉄パイプ橋がしつらえてありました。普通、お寺さんといえば、荘厳な雰囲気を醸していますが、このお寺さんは、庶民側に立ったユニークな子供の楽園だと感じました。(呉市吉浦中町で)
ちょっと覗いてみると、親鸞和尚さまの銅像に迎えられます。その奥のほうには、すべり台がみえます。幼な子を対象にした遊具。ははあ、正門の左手のほうから幼な子がパイプ橋を通って、このすべり台に至るのだということが分かりました。このお寺の向こう側に、大心保育園があるから、園児たちが、本堂でおまいりをして、ここで遊ぶこともあるのかなと思いました。
笠岩山大心寺と記された掲示板には、「人生の苦はすべて如来の励ましである」という書が貼ってありました。うーん、含蓄ある言葉と感動しました。お寺さんの掲示板は、随時、人生を導くかしこくも尊い言葉が貼り出されるんですね。
1. 法話