吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
吉浦町内の音楽好きな人に聴いてもらいたくて・・・と、広島音楽大学のおねえさん四人が、吉浦まちづくりセンターでコンサートを催してくれたことがあります。2つのバイオリンとヴィオラにチェロという4つの弦楽器が奏でる室内楽の調べに、うっとりしたことでした。弦楽四重奏によるヴィヴァルディの「四季」をはじめとする名曲、新曲のアルバム。むろん無料で聴けたのですから、何か得をしたようで、日常生活に安らぎを入れてもらえました。
オーケストラではなんだか大げさだし、と言ってピアノ曲では何か物足りない…そんなときに室内楽の魅力・弦楽四重奏でもてなしてもらえたのは、おおきな歓びでした。演奏の合間には、楽器の説明もあり、どんな音がするかなど、楽しい解説もしてもらえました。
令和2年は、のっけから新型コロナウイルスの感染防止策のために、コンサートや文化祭、そのほかいろんなイベントが、軒並み中止になって寂しい思いをしますが、感染が収束したら、また心を潤す室内楽をしてもらいたいものです。弦楽四重奏を奏でたくれた四人のおねえさんに、地元の幼な子たちが、「また聴かせてくださいね」と、感謝と願いの花束を手渡しました。
1. 弦楽四重奏