吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
吉浦湾の海辺ちかくの吉浦新町を散策していて、おやっ、何だろうと、ひきつけられたのが、奇妙なレリーフでした。抽象的なデザインですが、頭、甲羅、手、足、尾があります。よぉく見ると、亀の浮き彫り、レリーフだと分かりました。
民家の壁の四カ所に、亀がピタッと張りついていました。ム、ム、ム・・・。趣きのある飾りに、行ったり来たりして、見つめました。
こちらのほうも直角な壁の正面と横に、亀のレリーフが二体あるのですが、なにせ雨樋があって、デジカメではちょっと写しにくいものでした。雨樋と壁の間から、亀の足部分が、ほんのちょっとのぞいていました。
家から離れて、全体を見ると、二階建ての軒下の壁に亀が張りけてあることが分かりました。四体を同時に見ることはできません。
亀のレリーフの奥まった壁沿いには、太い文字で、「石油店」とかすれていますが、読めました。昔は、石油の商いをしていたようですね。
すぐ近くに、吉浦湾がありますが、高い防潮堤のため、瀬戸内海は見えません。はるかむこうの島影は、江田島です。
1. 亀のレリーフ