吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
数年前は表示板が苔にや湿った埃で文字が風化・劣化し、何が書いてあるか読めませんでした。新しくなって、「砂防指定地 土石流危険渓流 東宮川」と、はっきり読め、気持ちいい立札になりました。上流は、クレアラインと市道の汐見橋6号線の下を流れ出てきます。左の石段をあがって行くと、吉浦駅と天応を往復するアジサイ号のバス停「上城町」があります。
東宮川の表示板は、住宅地の沿道一カ所だけにあります。吉浦上城町で。
東宮川は、吉浦のなかでは急傾斜渓流の5指に入ります。左手奥のほうには、うっすらとかすむ江田島の山並みが望めました。もっと晴れていたら、瀬戸内海の一部もみることができます。コンクリート沿いを流れてきた東宮川は、主流の宮川に合流します。
川沿いには、手すりが途中までついています。左手には、斜面に桜の大木があり、季節になると桜花爛漫の見栄えがする呉拘置支所の建物があります。
1. 城山からの流れ