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吉浦ロマン

瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。

火焔の運動場


 吉浦八幡神社では、新年行事として、1月の第三日曜日に、吉浦運動場で焼納祭が行われます。つまり、「とんど」です。
お正月に使った門松やしめ縄、古い御札、書き初めなどを竹のやぐらに置いて、火をつけます。炎が天に届く火の祭りです(吉浦西城町)。

 


 1月の第三日曜日に、「とんど」のあることが、町内自治会の掲示板に貼り出されました。




 「とんど」では、まずは、神主によって、つつがなき新年の家内安全と、意義深い神の守護と感謝を捧げる祝詞が奏上されます。




 二基のやぐらが組まれ、神主さんが見守るなか、メラメラと勢いよく火が舞い上がります。




 「とんど」の高さはどれくらいと思いますか? 背丈約1.7mの男の人が三人みえますよね。その三倍はあるでしょうから、ま、高さ10数メートルのやぐらと思われます。消防車も待機します。




 書き初めには、「出発感謝出発」「協力」という文字が読めます。




 二基のやぐらが、焼け落ちていく光景に、手を合わせたくなります。




 すっかり焼け落ちると、竹竿につけたアルミホイルで包んだお餅を焼きに行きます。




 熱いから、火のそばに近づくと、体があぶられるようで、熱くて、熱くて…。これが、またいいんですよね。人によっては、サツマイモを持参して、火の中にいれます。




 「とんど」では、青竹をスパッと切った筒にお酒を入れてもらい、グイッとご神酒をいただきます。も、もちろん無料です。




 吉浦八幡神社の境内では、吉浦女性会による甘酒がふるまわれます。体があたたまります。もう、感謝しかありませんね。甘酒で胃袋がほんわかとなり、「とんど」で体があたたまり、さらにご神酒で体が燃え、新しい年の「とんど焼納祭」が、体に意義深く染みわたります。

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コメント

1. とんど

吉浦のとんどは、例年2基でおこなわれますよね。私は、境内で甘酒をいただき、グランドでふるまい酒をいただくのを楽しみにしています。竹筒のぐい吞みでいただくふるまい酒、それも地酒水龍のお酒は、おいしいし、体があったまるから、最高。

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