吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
呉市の吉浦漁港の最西端に、吉浦ヨットハーバー「夕凪シーサイド広場」があるのを知ってますか。赤いベンチに坐って、瀬戸内海に浮かぶ大麗男島、小麗女島、茫洋と霞んで見える倉橋島、能美島、江田島、また行き交う貨物船を眺めていると、心が和んできます。ああ、青春。吉浦のロマンが、ここにも満ちています。赤いベンチの目の前の屋外囲炉裏には、薪を焚き上げて黒々になった大きなヤカンがかけてありました。目の前のヨットハーバーには、「夕凪」号のヨットが係留されています。なかなかの風情ある趣と感じました。
道のすぐそばには、赤い大理石に、広島県立呉宮原高等学校のヨット部創立50周年記念のモニュメントが建っています。ここは、海上自衛隊呉造修補給所貯油所の正門のすぐ近く。交通量が少なく、静かな一角。隠れた名所ともいえる「吉浦西舟溜り」。いつまでも佇んでいたくなります。
夕凪シーサイド広場の近くには、純白の9艇のヨットが格納されています。
広場の片隅には、ヨットに関するモニュメントがあります。旗を掲げるポールなんでしょうか、それともヨットの帆柱なんでしょうかね。白いドラム缶風の樽や、黒い錨も見ることができます。
こじんまりした瀟洒な建物には、「呉宮原高校ヨット部艇庫」の表札が掲げてあり、味わいのある木製扉や出窓のデザイン、赤い救命具などに、海のロマンを感じます。
1. ヨット