吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
吉浦港の先に浮かぶ島がふたつあります。一つは、大麗女島(おおうるめしま)。海上自衛隊の管轄下にあり、上陸はできません。吉浦湾に4本のクレーンを装備した巨大貨物船が入ってくる珍しい光景を目にすることができました。
もう一つは、小麗女島(こうるめしま)。島の中央にローソク型の高さ11メートルの白い灯台が建っています。手前のオレンジ色の屋根はJR吉浦駅。小麗女島の手前を漁船が走り、島の向こう側には、江田島の小用港と呉港を結ぶフェリー連絡船が見え、潜水艦が浮上航行していました。これも得難い光景でした。
クレアライン沿いの吉浦天応を結ぶ市道・汐見橋6号線から、おだやかな吉浦湾を望む。左が大麗女島、右が小麗女島。
1. 二つの島