吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
近所の懇意な人から、井戸水で鯉を飼っているというので、見せてもらいました。いるいる。広い池に、カラフルな色の鯉や、単色の鯉…。緋鯉、錦鯉などが同居していました。休むことなく井戸水を池に注いでいるということですから、相当の水量でしょう。湧き水という井戸だからこそ経済的に飼えるのでしょうね。水道代に換算したら、さぞや大変な額と思ったことでした。ともあれ、の~んびり、ゆうゆうとして動く鯉は、見飽きることがありません。おだやかな動きと姿は、最高の癒しになると感じました(吉浦本町で)。
井戸は工夫がこらしてあり、地面と同じようにフラットにしてありました。これは通りやすい。邪魔にならない。生活の知恵を、井戸に有効にいかしていると大いに感心しながら、フラットな井戸を通り抜けました。
井戸は家に一つなのがフツーですよね。ところが、コイのいるここのお屋敷では、フラットな井戸のほかに、どっしりとした石囲いの井戸もありました。聞けば、ず、ずーっと昔には、もう一つ、つまり全部で3つも井戸があったそうな。
吉浦の井戸を巡る散歩は、楽しさ面白さを覚えます。
1. 鯉太郎鯉太郎