吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
俗に、長寿の象徴として、古来から「鶴は千年、亀は万年」といわれています。なかでも、鶴は、折り鶴、千羽鶴で知られ、瑞鳥・瑞兆と尊ばれていますよね。祝福、病気平癒、見舞いなどに、いろんな使い方をされています。めでたい鶴を帯状の飾り瓦にした塀を、吉浦の「あじさい号」バスの通り道でみかけました。(呉市吉浦松葉町で)
下が石垣塀、上が赤レンガ塀、その中間に鶴をデザインにした飾り瓦が帯状にはめてあるユニークな三位一体の塀を見て歩くのが面白い。
堅い守りの象徴であり、長寿をあらわす吉兆と縁起物の亀。長い尾がついており、いかにも長生きの主としての存在感を感じながら、見歩くのが楽しい。
1. 鶴亀の壁