吉浦ブログ
瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。
街なかの白壁を見上げると、なんと赤い獅子と白い牡丹の花のレリーフを見つけました。左官職人さんが、左官コテで立体的に仕上げた漆喰装飾です。近頃では、コテ絵はそこかしこにあるものではなく、希少価値といえます(吉浦東本町)。
家が建てこみ、注意して見上げないと、古い土蔵の赤い獅子と白い花のレリーフにお目にかかれません。
1. 赤獅子と白花