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吉浦ロマン

瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。

局番なしの旅館大看板

 

JR吉浦駅前を走る国道31号線脇の歩道を歩いていました。と、軒下に、「土居旅館」と横書きした大きな木製の看板が掲げてありました。ああ、ここは旅館だったんだと、ひとり頷きました。看板の名前の下には、目立つ白文字で、「電 吉浦五八番」と記してあり、前時代的な印象を受けました。局番なしの電話番号は、今ではもう通用しません。わが街吉浦には、ビジネスホテルやファッションホテルが現存しますが、段々と宿泊施設は少なくなってしまいました。散歩していると、かつてははなやぎ、にぎわったことを連想させる看板だの建物も見ることができ、関心が湧き、興味を覚えます。「土居旅館」の昭和レトロな看板を見上げて、わが街の名物?遺物? と思ったことでした。

 

 


国道側面の駅前歩道は、民家がならんでいます。きょろきょろしないで、すたすたとまっすぐ歩けば、「土居旅館」という看板にはお目にかかれません。ぶ~らり、じろじろと、のんびりガラス戸や軒下を見て歩くことで、旅館の大看板が、この民家の軒下にあることを知ったのでした。吉浦のロマンは、こういうところにもあるんですね。だから、散歩って、たのしい。

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コメント

1. 宿やの看板

古くからの旅館だったんですね。昭和の名残が、電話番号の表示で伝わってきます。もう、吉浦には旅館。ビジネスホテル、ラブホテルは、僅少。さみしいなあ。

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