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吉浦ロマン

瀬戸内海に面した呉市吉浦。弥生石器が出土したこの街・吉浦を歩いてみると、昔ながらの人なつっこい人情や情緒を感じます。「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦の里」。この歌は、吉浦八幡神社の山の手の歌碑公園に建立されています。紫式部の父である筑紫守・藤原為時が詠んだ和歌です。いにしえの歌そのままに、今も通じる住みやすき吉浦を、画像で捉えてみました。

いと住みやすき歌碑

 紫式部の父・藤原為時の歌 

「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦のさと」。

吉浦運動場の道一つ隔てた公園に建立されている藤原為時が詠んだ和歌。
                                   (吉浦西城町で)




歌碑の裏側の碑文

 「この和歌は呉亀山皇城宮由来記によると平安時代紫式部の父藤原為時が筑紫より上洛の途吉浦生浜(現在の若葉町)に寄港した折に詠じたという伝説があります」



 歌碑の近くには、藤棚があり、休息できる木製のテーブル・ベンチがある。また、健康遊具が設置されており、公衆電話ボックスもあります。
 毎年5月には、歌碑建立に因んで、小学生と中学生による詩歌創作大会がおこなわれています。入選作は、吉浦市民センターだより「つばさ」に掲載紹介されます。


  児童生徒による詩歌創作大会 

 「かくまでに 思はざりしに 来てみれば いと住みやすき よし浦のさと」と紫式部の父・藤原為時が吉浦を和歌に詠んだことが発端になって、平成3年から年一度、吉浦の小学生と中学生が集い、詩歌創作大会が行われています。大会は、吉浦西城町の吉浦運動場で行ったり、吉浦東本町の吉浦まちづくりセンターで開かれています。主旨説明や生徒の朗詠のあと、個々に分かれて短歌の創作がはじまります(吉浦まちづくりセンターで行われた時の模様)。


  吉浦運動場で行われた時の詩歌創作大会。
 


詩歌創作大会では、茶の湯があります。吉浦八幡神社の拝殿でお抹茶をいただく小中学生。


 参加者に配られた「古歌・吉浦の里と詩歌創作大会について」の経緯がわかる説明文。

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コメント

1. 無題

弥生石器が発掘された由緒ある吉浦。紫式部の父親藤原為時が詠んだ歌があるとは、感激しました。

2. 藤原為時の歌碑

地元の小中学生が、和歌にちなんで、短歌を詠むっていう企画、いいですね。ロマンを感じます。

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